山本産婦人科(三重県津市)の出生時体重基準値・低体重児・巨大児についてのページです。

妊娠末期の出来事

赤ちゃんの発育正常かしら?

赤ちゃんの発育は、妊娠30週頃から予定日に向けてラストスパートがかかってきます。 お腹もグングン大きくなって、「あ〜しんどぅ」という状態になってくるでしょう。
子宮の高さは妊娠38週頃が一番高く、その後予定日にむけて下がってきます。こうなると、かえって胃のあたりがスッキリしてくると思います。もう少しです。頑張りましょう!

赤ちゃんはお母さんのTPOに関係なく、しっかりとした“ケリを入れてくる”でしょう。赤ちゃんは20〜30分毎に睡眠と覚醒を繰り返していますので、お母さんが家事をしていようが、寝ていようが、おかまいなしです。良く動くのは元気な証拠です!

赤ちゃんの体重の基準値

下表には、それぞれ初めてのお産(初産)の場合と2度目以降のお産(経産)の場合の男児および女児の基準値が示されています。中央値をはさんで、10%tileと90%tileの間がおおむね正常範囲と考えていただいて結構です。

女の子よりも男の子、初めてのお産よりも2度目以降のお産の方が体重が大きいことがおわかりいただけると思います。

出生時体重基準値

在胎週数 男児
初産 経産
90%tile 中央値 10%tile 90%tile 中央値 10%tile
22 594 514 430 594 514 430
23 676 585 489 676 585 489
24 774 670 560 774 670 560
25 888 769 642 888 769 642
26 1,016 879 735 1,016 879 735
27 1,157 1,002 837 1,157 1,002 837
28 1,311 1,135 948 1,311 1,135 948
29 1,477 1,279 1,068 1,477 1,279 1,068
30 1,655 1,433 1,197 1,655 1,433 1,197
31 1,844 1,596 1,333 1,844 1,596 1,333
32 2,043 1,768 1,477 2,082 1,802 1,506
33 2,219 1,921 1,605 2,397 2,075 1,733
34 2,406 2,083 1,740 2,682 2,322 1,940
35 2,629 2,276 1,901 2,947 2,551 2,131
36 2,848 2,465 2,059 3,187 2,759 2,305
37 3,082 2,668 2,229 3,442 2,980 2,489
38 3,307 2,863 2,392 3,679 3,185 2,661
39 3,507 3,036 2,536 3,875 3,355 2,803
40 3,665 3,173 2,650 3,998 3,461 2,891
41 3,790 3,281 2,741 4,096 3,546 2,962

在胎週数 女児
初産 経産
90%tile 中央値 10%tile 90%tile 中央値 10%tile
22 554 477 405 554 477 405
23 635 547 465 635 547 465
24 727 627 532 727 627 532
25 840 724 615 840 724 615
26 963 829 704 963 829 704
27 1,097 945 803 1,097 945 803
28 1,243 1,071 909 1,243 1,071 909
29 1,400 1,206 1,024 1,400 1,206 1,024
30 1,567 1,350 1,146 1,567 1,350 1,146
31 1,744 1,502 1,276 1,744 1,502 1,276
32 1,930 1,663 1,412 1,958 1,687 1,432
33 2,105 1,814 1,540 2,202 1,897 1,611
34 2,299 1,981 1,682 2,482 2,138 1,816
35 2,522 2,173 1,845 2,716 2,340 1,987
36 2,757 2,375 2,017 2,959 2,549 2,165
37 2,990 2,576 2,188 3,207 2,763 2,346
38 3,207 2,763 2,347 3,474 2,993 2,542
39 3,395 2,925 2,484 3,700 3,188 2,707
40 3,542 3,052 2,591 3,807 3,280 2,785
41 3,636 3,133 2,660 3,901 3,361 2,854
(小川ら,1998)

生まれた時の体重による分類

低出生体重児 ------- 2,500g未満
極小未熟児 --------- 1,500g未満
超未熟児 ----------- 1,000g未満
正常出生体重児 ----- 2,500〜4,000g未満
巨大児 ------------- 4,000g以上
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子宮内胎児発育遅延について

お母さんのお腹の中で、赤ちゃんが妊娠週数にみあった発育をしていない状態をいいます。
この発育遅延には2つのタイプがあって、(1)身長も体重も共に小さいが、体のつりあいがとれている場合(均衡型といいます)と(2)体重は小さいが身長は妊娠週数相当の場合(不均衡型といいます)があります。

均衡型の方は、子宮内感染症、先天奇形・染色体異常、代謝異常、胎児性アルコール症候群、母親の薬物中毒・喫煙などのやっかいな原因で起こることがあります。

不均衡型の方は、胎児栄養失調ともいわれ、妊娠後半期以後に発育遅延を起こすものですが、均衡型に比べて圧倒的に多く認められます。原因としては、妊娠高血圧症候群などの母体の合併症や胎盤の機能異常などが考えられます。

子宮内胎児発育遅延の状態にある赤ちゃんでは、(1)羊水が濁りやすい(羊水混濁)。(2)分娩中に赤ちゃんの心拍に変化が出やすい。(3)帝王切開術や吸引分娩のような緊急処置が必要となりやすい。(4)生まれた時に元気がない(酸血症でアプガールスコアが低い)などといったことが心配されます。
このような赤ちゃんでは、子宮の中が必ずしもベストな発育環境でないと考えられ、場合によっては、分娩予定日よりも早くお産になった方が望ましいことがあります。

巨大児について

4,000gを越える赤ちゃんの場合、お産の時に肩がつかえて難産になったり、生まれてから低血糖・低カルシウム血症・多血症などが起こったり、いろいろ集中管理が必要になることがあります。また、お母さんに糖尿病のないことを確かめておく必要もあります。

妊娠28週くらいから、毎回診察時に赤ちゃんの体重はお知らせしていますが、これらはあくまでも推定体重にすぎません。(1)赤ちゃんの頭の横幅と(2)腹囲と(3)太ももの骨の長さを測定し、その測定値からコンピューターではじき出しています。当然、この測定値は生まれた時の実際の体重とは多少の誤差があります。「小さくても心配」「大きくても心配」なのはよくわかりますが、正常には幅があるわけですから、あまりナーバスにならないようにしてください。