不妊症の検査
性交後試験(フーナー検査)
精液が正常で頚管粘液の状態が良好であっても、精子と頚管粘液の適合性がないと精子は子宮腔から卵管へと進入することができません。頚管粘液自体の精子に対する質的・量的適合性だけでなく、免疫性不妊(抗精子抗体・精子不動化抗体など)が疑われたり、不妊症の原因が不明の場合も検査対象となります。
排卵の頃に行います。ホルモン測定や超音波検査で排卵日を割り出して性交日を指導いたしますから、指示のあった日に性交渉を持ってください。
- 良好な精子での検査が望ましいので、検査前は4〜5日間の禁欲を守って下さい。
- 性交指導日の深夜または検査当日の早朝に性交渉を持ち、性交後12時間以内に来院して下さい。性交後3時間以上経っていれば精子は頚管内に進入していると考えられますから検査は可能です。
頚管内の粘液を吸引し、頚管スコアにより排卵期の頚管粘液であることをまず確認します。その後、顕微鏡(×400倍)で運動精子数と全精子数を最低10ヶ所以上観察して数えます。
| 正常…………… |
運動精子数15個以上/1視野 |
| 異常(陰性)… |
運動精子数10個以下/1視野で非運動精子が
多い場合 |
頚管内に運動精子が認められない場合は、子宮腔内を生理食塩水で洗浄し、遠沈濃縮した後、精子の有無を検討します。
また、陰性の場合は数周期検査を繰り返して判断することになります。
Miller-Kurzrok試験があります。この試験は排卵期の頚管粘液1滴と精液1滴をスライドガラス上にとり、粘液と精液の接触面を顕微鏡で観察します。
精子が頚管粘液内に侵入し、貫通すれば陽性(正常)と判断されます。

陰性 |

陽性 |
*陰性では、精液(S)より頚管粘液(CM)への精子侵入は認められません。
*陽性では、精漿の突出部が形成されて、ここから多数の精子群が頚管粘液中に
侵入します。
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